お知らせ

大島恵の園の虐待案件に関するご報告

2022.07.29

 今案件は昨年8月末に判明し、東京都や大島町をはじめとする関係市区町村に本部から通報し、その後の対応につきまして10月に報告させていただきました。遅くなりましたが、それ以降について概要を報告いたします。
 前回の報告後も、3月までは毎日、現在は週に2回、夕刻より本部と大島地区の管理職で打合せを継続し、現状を把握しながら、現地を支援するチーム(生活全般、日中活動、環境整備等、現地の職員のサポート)と連携して、利用者の方々への支援の改善を続けています。
 支援チームは、オンラインで朝夕礼や会議に参加し、日中活動を定期的に提供しております。また、法人全職員を対象にコンプライアンス研修、虐待防止研修を行い、法人全体の問題として共有しました。大島恵の園は、虐待案件に関連した職員が離職し、現地には長期、短期併せて10人程の法人内他施設の職員を継続して派遣してきました。4月には、人事異動で新たに施設長、役職者、職員を配置しましたが、今も職員不足の解消はできず、現在も法人内施設からの職員の派遣を継続しています。
 関係各市区町村の虐待認定に時間がかかりましたが、一部認定されなかったケースも含めてすべての市町村に上記の内容を含む詳細な改善報告を1月末に提出し、受理されました。また、東京都には総合的な改善報告を3月末に持参し報告しました。今後も、定期的に改善経過を報告していきます。
 また、弁護士、大学教授、東京都の人権擁護委員で大島恵の園の第三者委員、ご家族の代表者からなる、第三者委員会を設置し、現在、改善に向けての報告書の作成への作業が進んでいます。
 職員の対応は、関係市区町村の虐待認定結果を受けて、懲戒審査委員会を開き、虐待及び、不適切支援をした職員については、減給、けん責、厳重注意とし、施設長、前施設長2名は減給処分としました。これに伴い、理事長は報酬の一部、本部長は役員手当を自主返上しました。
 理事長と執行理事は、今回の事案を踏まえ、時間をかけて検討し、法人運営の課題をまとめて事業計画に反映させました。
 虐待というあってはならないことが二度と起こらないために、各施設の支援を向上させるための現場力の向上を念頭に、法人理念に沿った支援を徹底していきます。皆様にはご心配、ご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。今後も皆様のご意見を真摯に伺いながら、法人・施設運営をしてまいりますので、今後とも見守っていただきたくよろしくお願いいたしします。

令和4年7月29日
社会福祉法人 武蔵野会
理事長 高橋 信夫